どこから来るのかもわからない煙

 → 団体への相談を通じて、心を落ち着けて対応することができました (神奈川県 男性)

神奈川県で賃貸アパートに住んでいます。
住んでいるのは静かな住宅街の中です。
近所のアパートで、タバコを吸っている臭いがする場所もありますが、自宅周辺ではそういうことはありませんでした。

どこから来るのかもわからない煙

夏は比較的風の通る場所でもあり、窓を開けることが多いのですが、特に夜になると、それまでなかったタバコの煙が部屋に入ってくるようになりました。
どこから来るのかがすぐに分かれば、苦情をいうのも簡単なのですが、煙が来るまでに時間差があり、悪臭がすると部屋を飛び出し見回っても、どこから煙が来たのかが分かりません。
同じアパートの中でも、大っぴらにベランダでタバコを吸うような人は見当たらない、比較的品のいいアパートです。
アパートではなく、隣接する住宅から煙が来ている可能性もあります。

タバコ被害の団体に相談

問題が起きているのに、誰に言えばいいか分からない状態で、かなりひどく困惑していました。
問題について話し合いすらできない状態で、今後もずっとこのようなことを我慢させられることになるのかと思い、強いストレスを感じていました。
そんな中、インターネット検索で、タバコのトラブルについて相談ができる団体を見つけ、会合に参加することにしました。
正直に言えば、いったいどんな人たちが集まっているのか、不安に思う部分もありました。
しかし実際に参加してみると、この問題への相談には慣れているようで、説明しづらいと思っていた自分の事情も、すぐに理解してもらえました。
また、同じ問題で苦しんでいる人が他にもいて、医師・弁護士・自治体議員・市民団体が協力するネットワークがあるということに非常に勇気づけられました。
まずは落ち着いて、どこから煙が来ているのか突きとめましょう、という方針も固めることができました。

工事業者への苦情を通じて変化が

そのような中、隣接する住宅で、設備工事が始まりました。
設備工事自体には何も問題はありませんでしたが、工事にあたっている業者の方が、隣の敷地内で喫煙をされていました。
人目のある昼間に、かなり大っぴらに喫煙されていたことと、工事業者の方が相手ということで、その場ですぐ、直接話をして、この現場での喫煙をしないように強く要請することができました。
すると、それと前後して、夜のタバコの煙が流れてくることが非常に少なくなりました。
業者さんを通じて、それまで喫煙をされていた隣接住宅の方に、こちらの要望が伝わったのではないだろうか、と考えています。
思わぬ副産物でしたが、社会の中に味方を見つけ、落ち着いて対応を考えられたことが、よい結果につながったように思っています。